Appleが毎年開催している開発者向けのイベントWWDC2017(ワールド デベロッパーズ カンファレンス)で、iPhoneの次期iOSである「iOS11」を発表しました。
そこで今回は、2017年6月上旬に米国のサンノゼで過去最大級の規模で行われたApple Special Event WWDC2017から、iPhone、iPad に搭載予定のiOS11に関するハイライトをまとめましたので参考にどうぞ。
ちなみに、気になるiOS11の対応機種は次の通りで、アップデートの一般向けリリースは2017年9月20日に開始されました。
iPhone 8 / 8 Plus
iPhone 7 / 7 Plus
iPhone 6s / 6s Plus
iPhone 6 / 6 Plus
iPhone SE
iPhone 5s
iPad Pro
iPad Air 2
iPad Air
iPad (第5世代)
iPad mini 2 / 3/ 4
iPod touch(第6世代)
iPhoneの次期OS「iOS11」の主な新機能とは
現行の最新OSであるiOS10は約86%のiPhone・iPad対応機種にアップグレード/インストールされている信頼度の高いOSです。ちなみにAndroidの最新OSであるAndroid 7 のインストール率は7%と非常に低く、そのiOS10インストール率の高さから完成度の高さと人気ぶりがうかがえます。
では、そのiOS10の後継OSである「iOS11」では何が変わるのか見てみましょう。
iOS11 iMessage(メッセージ)
iOS10ではド派手なエフェクト等が追加され大幅リニューアルされたiMessageですが、iOS11では更に強化され、画面の下に「App Drawer」というアプリやステッカー(LINEスタンプのようなモノ)のアイコンが付きiMessageと連携して使えるようになります。
そして、iCloudを介して全てのデバイスでiMessageでのやり取りは会話の削除等の変更も含め最新の内容で同期されるようになるとのこと。
日本ではLINEが圧倒的に使われていますが、iPhoneユーザ同士なら機能豊富なiMessageで会話してみると面白いと思いますよ。
iOS11 Apple Pay(アップルペイ)
iOS11では、Apple Payを使って個人同士でお金を送りあえる個人間送金の機能が追加されます。これは便利ですね!
しかもiMessageを使って送金したい金額を設定して相手に送るだけ。メッセージを受け取った側はApple Pay Cash Cardに送金された金額が追加されるという仕組み。
ただApple口座として機能する「Apple Pay Cash Card」なるモノは日本にはありませんから、最初は米国だけのサービスになるかもしれませんね。このApple Payで簡単に個人間送金であるP2P送金が可能になる機能、日本リリースはどうなるのか要チェックです。
iOS11 Siri
iOS11では、ディープラーニングを駆使した文脈解析によって同じ言葉でも複数の発音が用意されており、より自然な声でSiriが答えてくれるようになります。iOS11のSiriは翻訳もできるように進化。イベントでは英語から多言語への翻訳のみの紹介でしたが、日本語から多言語への翻訳機能も追加されるのか気になるところ。
さらに凄いのが、ユーザ個別のiPhoneの使い方や興味の対象をSiriが学び取り、ユーザーが次に何をしたいか様々な場面で予測してくれるようになります。
例えばiMessage等で文字を入力する際に予測変換の候補の中に少し前にネットで調べた単語や使うと便利なアプリが事前に表示されるようになったりするようです。しかもその情報は他のデバイスと同期させることも可能に。
実際にイベントのデモでは、お金の話をiMessageでしていると予測候補の中に「Apple Pay」が表示されて、文字通り「ユーザが次に何をしたいか予測」してくれています。凄い!
※ iOS11では、Siriが文字入力でも使えるようになりました。
iOS11 カメラ 写真
iPhone 7 Plus ではポートレートモードを使うことでiPhoneでも一眼レフのようなボケ味の写真が楽しめるようになりましたが、iOS11では性能が強化されて暗い環境下での撮影でも写真の画質がさらに向上されるように進化。
さらにiPhone 7 Plusのデュアルカメラの特性を活かし奥行き部分を編集できる「Depth API」なる機能も追加されます。
iOS11ではマシーンラーニング技術を駆使して写真アプリのメモリー機能で更に細かくイベントごとにメモリー分類ができるようになるようです。個人的に写真アプリのメモリー機能は思い出を振り返ることができる大好きな機能ですから、これは嬉しいアップグレード。
ペット
スポーツイベント
パフォーマンス
アウトドアー
夜の外出
結婚式
記念日
赤ちゃん
etc…他にも心に響くイベント分類があるようです。
さらにiOS11では動く写真のLive Photos(ライブフォト)の編集機能が大きく強化しました!
- トリム
- フレームから好きな写真を選択
- 停止
- ループ
- 跳ね返り(逆再生・バウンス)
- 長時間露光エフェクト(スローシャッター)
ライブフォトの動画フレームから好きな静止画をキーフォトとして選択できます。
ライブフォトのフレームをループ再生できるようになります。
ライブフォトのフレームを逆再生させることも可能に。
さらに通常なら一眼レフのような高額カメラで三脚を使って撮影するようなスローシャッター風の作品がiOS11のLive Photos編集機能の長時間露光エフェクトで再現できます。これは特に写真好きには嬉しい機能!
※ iOS11 ライブフォト新機能「エフェクト」の使い方は下記をご覧ください。
iOS11 コントロールセンター
iOS11ではコントロールセンターが刷新されて全てひとつの画面に纏まることに。
各種メニューを3Dタッチで押し込むことで、さらに細かなメニューが表示されて操作が可能。
※画面録画もできる iOS11コントロールセンターの詳細についてはこちらをご覧ください。
その他のiOS11新機能・・・
多すぎて紹介しきれませんが、次のような新機能もiOS11には追加されます。
- 自動設定機能
- ニュースパーソナライズ機能
- アプリパスワード自動挿入機能
- ストレージ最適化機能
- 画面録画機能
- FaceTime ライブフォト
- 片手キーボード操作機能
- Wi-Fi パスワード共有機能…etc
※その他 iOS11新機能の詳しい使い方は下記をご覧ください。
まとめ
ざっくりとiPhoneの主要機能としての iOS11 概要をまとめてみましたが、iPadのDoc機能やファイル機能の追加等まだまだ便利なアップグレードは数多くありますから気になる人は早速インストールしてみましょう!
※ついにアップルが「iPhone 8」と新モデル「iPhone X」を発表!買うならどっち?
※iOS11はiPad限定の新機能が満載です。こちらもどうぞ。
※ 最新の iOS 11 では一部の古いアプリが動かないケースがあるので注意しましょう。
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